本記事は『ナビつき!つくってわかる はじめてゲームプログラミング』ノードンガイド「モノの区別をつけるしくみ」の内容まとめです。
目に見えないオシャレなモノを使ってヒトを区別し、センサーに触れた時にそれぞれ異なるエフェクトを発生させる仕組みを解説しています。
モノを区別する
追加条件:レッスン6のステップ3をクリアする
登場する主なノードン | |
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![青いヒトにだけ反応する地面、赤いヒトにだけ反応する地面](https://puromin.com/wp-content/uploads/2021/08/モノの区別をつけるしくみ-6.jpg)
ゲーム画面にはヒトが2体。地面は赤・緑・青に塗られた面があり、赤と青の地面の上にはうっすらと白いワクが見えています。
このステージには以下の仕掛けがしてあります。
- 青いヒトが青い地面を踏むとクラッカーが鳴ってリトライする
- 赤いヒトが赤い地面を踏むとダメージ音のあとリトライする
青いヒトが赤や緑の地面を踏んでも何も起こりません。逆も然りで、赤いヒトが赤い地面以外を踏んでも何も起こりません。
- 青い地面は青いヒトにだけ反応
- 赤い地面は赤いヒトにだけ反応
同じヒトを操作しているのに、地面の仕掛けは、ヒトを区別しています。今回は、このように同じ種類のモノを区別して扱う方法についての解説です。
![モノを区別する仕組みのプログラム画面](https://puromin.com/wp-content/uploads/2021/08/モノの区別をつけるしくみ-2.jpg)
プログラム画面にはたくさんのノードンがいます。
軽く解説すると、3体のモノノードンは赤・緑・青の地面を担当し、タイマーノードンとリトライノードンは自動リトライのプログラムです。
![ノードンたちの役割](https://puromin.com/wp-content/uploads/2021/08/モノの区別をつけるしくみ-3.jpg)
左側のヒトノードンが青いヒト。右側のヒトノードンが赤いヒトとなります。どちらもスティック操作で左右に動かせます。
さて、この中で同じ種類のモノを区別する仕組みに使われているノードンは以下の通り。
- オシャレなモノノードン
- さわっているセンサーノードン
- エフェクトノードン
さわっているセンサーに対象のモノが触れると、エフェクトノードンと自動リトライ機能にシグナルが送られる仕組みです。ですが、実は、さわっているセンサーたちはヒトをチェックしていないんです。
![センサーのチェック対象](https://puromin.com/wp-content/uploads/2021/08/モノの区別をつけるしくみ-14.jpg)
さわっているセンサーがヒトをチェックすると、青いヒトと赤いヒトの両方に反応してしまいます。彼らは色が違うだけで同じヒトだからです。
そこで重要なのがオシャレなモノノードンたち。
よく見ると左側のオシャレなモノノードンはJoy-Con(L)、右側はJoy-Con(R)の見た目をしていて、それぞれヒトノードンと連結しています。
そこで改めてさわっているセンサーを確認すると、右側はJoy-Con(R)をチェックし、左側はJoy-Con(L)をチェックしています。
![Joy-Con(R)をチェックするセンサー](https://puromin.com/wp-content/uploads/2021/08/モノの区別をつけるしくみ-4.jpg)
![Joy-Con(L)をチェックするセンサー](https://puromin.com/wp-content/uploads/2021/08/モノの区別をつけるしくみ-5.jpg)
さわっているセンサーが何をチェックしているかは、設定画面の「何をチェックする?」からも確認できます。
2体のさわっているセンサーは、どちらもヒトではなくオシャレなモノをチェックしている、これが今回もっとも重要なポイントです。
視覚的に分かりやすくしてみましょう。2体のオシャレなモノノードンの設定のふるまいの「見える」をオンにします。
![オシャレなモノのふるまいの見えるをオンにする](https://puromin.com/wp-content/uploads/2021/08/モノの区別をつけるしくみ-8.jpg)
![オシャレなモノが見えるようになったゲーム画面](https://puromin.com/wp-content/uploads/2021/08/モノの区別をつけるしくみ-9.jpg)
ゲーム画面でオシャレなモノが確認できるようになりました。Joy-Con(L)は青いヒトにくっつき、Joy-Con(R)は赤いヒトにくっついています。
- 青い地面はJoy-Con(L)に反応
- 赤い地面はJoy-Con(R)に反応
これがモノを区別する仕組みの答えです。ヒトが地面に乗るとさわっているセンサーがオシャレなモノに反応してエフェクトを発生させていたというわけです。
Joy-Conがセンサーに触れると、さわっているセンサーのシグナルがワイヤーを通ってエフェクトノードンとタイマーノードンに送られます。タイマーノードンは1秒待った後にリトライノードンにシグナルを送り、ゲームがリトライします。
2つのセンサーを重ねて区別する
左右のさわっているセンサーノードンを真ん中に移動し、ピッタリと重ねてみましょう。
![2つのセンサーを重ねる](https://puromin.com/wp-content/uploads/2021/08/モノの区別をつけるしくみ-10.jpg)
赤と青の直方体のモノノードンは削除して、センターの緑のモノノードンだけ残します。
![センサーを重ねて不要なモノノードンを削除する](https://puromin.com/wp-content/uploads/2021/08/モノの区別をつけるしくみ-11.jpg)
![緑のユカの上に2つのセンサーがある](https://puromin.com/wp-content/uploads/2021/08/モノの区別をつけるしくみ-12.jpg)
ゲーム画面を見ると、さわっているセンサーがチェックしている範囲を示す白いワクが、緑の地面の上にあります。
ワクは1つに見えますが、ここにはセンサーが2つあって、触れたヒトによって異なるエフェクトを発生させます。
- 青いヒトが触れるとクラッカーのエフェクト
- 赤いヒトが触れるとダメージのエフェクト
違うエフェクトが出るということは、ちゃんとそれぞれさわっているセンサーが反応しているということです。そのセンサーはヒトではなく、ヒトにくっついたオシャレなモノに反応しています。
![2つのセンサーがちゃんと働いている](https://puromin.com/wp-content/uploads/2021/08/モノの区別をつけるしくみ-13.jpg)
最後に
最後にモノの区別をつけるしくみの要点をまとめておしまいです。
- ヒトに見た目が異なるオシャレなモノを連結する
- さわっているセンサーにオシャレなモノをチェックさせる
- 複数のヒトを操作しても、センサーはオシャレなモノに反応して、それぞれシグナルを出力するようになる
- オシャレなモノを見えなくすると、センサーがヒトを区別しているように見せられる
オシャレなモノとセンサーノードンの「見える」をオフにすれば、遊んでいる人に、このからくりは分かりません。是非、ゲーム作りに取り入れてみてください。
以上、ノードンガイド「モノの区別をつけるしくみ」の内容と解説でした。
ノードンガイドの一覧はこちら。
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