本記事はNintendo Switchソフト『ナビつき!つくってわかる はじめてゲームプログラミング』のフリープログラミングで使える「バクダンのしくみ」のしくみデータが配信されているお知らせです。
モノを発射ノードンを使わず、モノノードンを爆弾に見立て、エフェクトとモノを壊すノードンを使って爆発を起こすテクニックです。爆弾は投下から3秒後に爆発します。
バクダンのしくみ
タイトル | バクダンのしくみ |
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ゲームID | G 006 29M 8HG |
プログラマーID | P 001 1Y1 0WB |
プログラマー | はじプロこうほうしつ |
ノードン | 47/512 |
ワイヤー | 18/1024 |
しくみデータは「フリープログラミング」の「インターネットでもらう」から、Gで始まるゲームID、またはPから始まるプログラマーIDを入力してダウンロードしてください。
ゲームをもらう方法はこちらの記事で確認できます。
※しくみデータは「はじプロ広報室(ナビつき!つくってわかるはじめてゲームプログラミング)」が配信しているデータです。
Switch本体の「ゲームニュース」→「チャンネルを見つける」→「はじプロ広報室(ナビつき!つくってわかるはじめてゲームプログラミング)」から、はじプロ広報室のニュースを見ることができます。
ネタバレ解説
バクダンのしくみのプログラム画面全体です。ゲーム画面ノードンで囲まれている範囲が、ゲーム画面に映る範囲。
自分メモノードンに囲まれた3つを重点的に解説していきます。
爆弾を真下に落とす
まずはゲーム画面を見てみます。たくさんのハコのオシャレが並び、空中には左右のスティックノードンで操作するUFOがいます。そのUFOはモノワープ出口(A)と連結していますね。
これは同じIDを持つモノワープ入口にシグナルが送られると、入口から出口へとモノがワープする仕組みです。
同じIDを持つモノワープ入口(A)はゲーム画面の外にいて、球のモノノードンと連結しています。つまり入口にシグナルが送られると、球のモノノードンが出口へとワープします。
これが爆弾になります。
次にモノワープ出口(A)の設定も見ておきましょう。
注目したいのは「ワープしせい」が「リセット」になっていること。これはモノがモノワープ入口(A)に入った時の向きや速度がどうであれ、リセットしてワープさせるという設定です。ワープしてきたモノは、出口が向いている方向を向き、「発射スピード」に設定された速度に変化します。
このモノワープ出口(A)は、発射スピード0.00、発射方向Y-が設定されているので、ワープしてきたモノは通常のスピードで、真下に出てきます。
モノワープ入口へのシグナル
次はモノワープ入口(A)にシグナルを送る仕組みを見てみます。シグナルがなければ、当然、球のモノノードンはワープできません。
ANDノードンからモノワープ入口(A)にシグナルが送られるようになっています。ANDノードンのポートには、
- 上ポート:NOTノードン
- 下ポート:ボタンノードン
が繋がっています。ANDノードンは上下ポートに同じシグナルが入力された時に「1」を出力するノードンです。ボタンノードンはボタンが押された時に「1」を出力するので、NOTノードンも「1」を出力しないと条件が揃いません。
ですが、NOTノードンは0が入力されると1を、0以外が入力されると0を出力する天邪鬼なノードンです。
そこでNOTノードンと繋がっているフラグノードンを見てみましょう。フラグノードンはオンポートに入力があると「1」を出力し、オフポートに入力があると「0」を出力します。
これをNOTノードンに当てはめて考えると、フラグがオンの時はNOTノードンは0を出力し、オフの時に1を出力するということになります。つまりフラグがオフになると、ANDノードンの条件が揃い、モノワープ入口(A)が機能するというわけなんですね。
ではフラグがオフになる条件を確認してみましょう。
フラグノードンのオフポートにはワイヤーワープ出口(B)が繋がっています。では同じIDを持つワイヤーワープ入口はどこにいるかというと、
ゲーム画面の外にいて、3秒が設定されたタイマーノードンと繋がっています。そのタイマーノードンはANDノードンと繋がっているので、ANDノードンからシグナルが出てから3秒後にタイマーノードンがシグナルを出し、そのシグナルはワイヤーワープ入口(B)から出口(B)に送られ、フラグノードンのオフポートに入力されます。
ANDノードンがシグナルを出してから3秒後にフラグがオフになる。
そのANDノードンはワイヤーワープ入口(A)とも繋がっているので、ボタンを押すとワイヤーワープ入口(A)からのシグナルでフラグがオンになり、それから3秒後にワイヤーワープ入口(B)からのシグナルでフラグがオフになるという仕組みです。
フラグがオフになるとNOTノードンは1を出力するので、ANDノードンは条件の1つが満ちている状態になります。ボタンが押されると条件が揃って、ANDノードンは再びシグナルを出し、フラグはいったんオンになり、3秒後にまたフラグがオフになって、ANDノードンの条件の1つが満たされます。
- フラグがオンの間はNOTノードンは0を出力
- フラグがオフの間はNOTノードンは1を出力
- フラグがオフの時にボタンを押すとANDノードンがシグナルを出力
以上の3つを押さえると、「Bを押すとワープしてフラグをオン」の仕組みを理解しやすいはずです。
3秒後に爆発して画面の外へ
次は3秒後に爆発する仕組み。これは単純で、タイマーノードンが指令を出しています。
- ワイヤーワープ入口(B)
- ハコを壊す設定のモノをこわすノードン
- ばくはつの見た目のエフェクトノードン
- モノワープ入口(B)
タイマーノードンのシグナルは、以上の4つのノードンに入力されます。タイマーノードンがシグナルを出すタイミングは、ANDノードンから入力があった3秒後です。
このうちの3つ、モノをこわすノードン、エフェクトノードン、モノワープ入口(B)は、球のモノノードンと連結しています。つまり、爆弾がワープする時、連結したそれらも、モノワープ入口(A)を通って出口(B)から真下に出ると考えて良いです。
そして3秒後、タイマーノードンからの入力によって、
- モノをこわすノードンが爆弾に触れているハコを全部壊す
- ばくはつのエフェクトが起きる
- モノワープ入口(B)から出口(B)へと爆弾がワープする
以上の3つのことが同時に起こります。
球のモノノードンはゲーム画面外の元の場所に戻り、ゲームを遊んでいる人には、「爆弾が投下されてから3秒後に爆発して周囲のハコを破壊した」ように見えるというわけなんです。
モノを発射ノードンを使わなくても、以上のようにプログラミングすれば、爆弾を落として爆発を起こすことができます。
以上、「バクダンのしくみ」のしくみデータが配信されているお知らせと仕組みの解説でした。
今回登場した主なノードンの詳細確認はこちら。
登場した主なノードン | |
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モノワープ入口ノードン | モノワープ出口ノードン |
ANDノードン | NOTノードン |
フラグノードン | タイマーノードン |
モノをこわすノードン | エフェクトノードン |
次に配信されたしくみデータはこちら。
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